第58回(平成20年)受賞者

高校生の部
天位
シャーペンに芯を一本足すたびに自分の夢に近づく気がする
妻高等学校 三年 松尾彩
地位
言ったこと全部まともにできません「有限実行」わたしの敵です
日向高等学校 一年 小橋侑加
帰り道大きな悩みを告げた君そしてだまった小さな自分
延岡高等学校 二年 片佐部理奈
人位
飲みながら思い出話する父は子どものように声たてて笑う
日章学園高等学校 三年 塩屋浩之
歳の差は変わらないけどこの距離はいつか必ず縮めてみせる
日南学園高等学校宮崎穎学館 一年 新原織江
青春の意味をさがしていたけれど今この時が青春なんだ
富島高等学校 一年 石井絵美
一般の部
天位
四肢軽く歩きしころの懐かしく片足跳びをとんとしてみる
米田芳子
地位
みづうみに優雅に浮かぶ白鳥の足のあがきを愛しみており
長友聖次
夕暮るる刈田に憩ふ鴉にも派閥のあるらし一羽を入れず
田村ツマ子
人位
われ病めば庭の仕事が堪えるや妻が通ればシップの匂いす
恩田文雄
喜怒哀楽素直に出せぬ我が居て温和しという語に括らるる
寺原洋子
ふた開けねば飲まれないよねお父さんそっと供えるワンカップ酒
大重哲子