榎倉香邨遺作展 始まりました

【趣旨】

 若山牧水の短歌を書で表現することをライフワークとしてこられた、現代かな書最高峰の榎倉香邨(えのくら こうそん)先生。

 先生は、牧水の故郷坪谷をはじめ、牧水ゆかりの地に足繁く通い、牧水の歌と人生について探求し、情熱をもって創作活動に取り組んでこられました。

 その熱意は、90歳を超えても衰えず、百歳での個展開催を目指されていた矢先、令和4年1月、惜しまれながら98歳で逝去。突然の悲報でした。

 先生からは、折あるごとに作品をご寄贈いただきました。

 これまでの制作意欲に敬意を表し、その遺徳を偲んで、先生の愛したここ牧水のふるさとで遺作展を開催いたします。

 

【概要】

 榎倉香邨先生からご寄贈いただいた作品を展示しています。まさしく「神工鬼手」と称される至高の世界をぜひご堪能ください。
 また、牧水の故郷坪谷を訪れた写真などをもとに、先生との思い出を振り返ります。

 

【会期】

令和4年7月31日(日)~9月30日(金)

 

【会場】

若山牧水記念文学館 企画展示室

 

※観覧には入館料が必要です。

 

【榎倉香邨先生プロフィール】

1923年(大正12年)兵庫県生まれ。本名は弘(ひろむ)。
安東聖空に師事。

70代から牧水短歌を題材として創作活動に取り組む。日本芸術院賞、日展文部大臣賞等多数受賞。日展名誉会員、書道香瓔会会長。令和4年1月21日、98歳で逝去。